実証事例「軽井沢グルメマルシェ」を紹介します。

【目的】
福井県と軽井沢町が令和4年3月に連携協定を締結。
軽井沢町が福井県にて軽井沢の魅力を発信。

軽井沢町との相互発展に向けた連携協定 | 福井県ホームページ


【依頼】
軽井沢の魅力を発信する手法として、物産会的なイベントを行いたいと依頼を頂きました。



【構築】
福井の中心市街地にあるハピテラスが会場として良いと判断。
しかし、同会場で別の地域の観光物産会のイベントを拝見した際に、集客が全くできておらずそのままやっても難しいと判断。

集客が出来ていない理由を考える
❶物産会という抽象的な表現が消費者に刺さらない。
❷会場は歩行者数が非常に多い。 食のイベントは歩行者数に対して集客が比例するが、食の要素がなかった為、誘客が出来なかった。
❸広報に関しては不明。


❶の対策
コンセプト(動機の設定)を「グルメ」に設定し「軽井沢物産会」ではなく「軽井沢グルメマルシェ」に変更。
グルメをメインテーマ(来客動機)にするだけで、要望のあるコンテンツは全て実施する。
コンセプトを変えた事で
・グルメのブースを増やす
・キラーコンテンツを軽井沢1のグルメである「キャベツ」の試食会にする
※参照:集客は「ターゲット」より「ペルソナ(動機設定)」が重要

❷の対策
グルメにフォーカスする事で、歩行者の誘客も仕掛ける。

❸の対策
参考にした物産会の広報内容は分からないが、集客媒体は下記で実施。
・チラシが相性良いと考え、チラシを1万部制作し配布
・SNS広報。 有料広告、インスタグラマー広報
・パブリシティ マスコミ向けにキャベツの試食会を実施し取材して頂きやすい仕掛けを実施。 結果:事前取材3件、当日3件 
失敗した事⇒当日、市長会見と時間がかぶり想定より取材が少なかった。しっかり同日に大きな会見が無いかを調べる作業を怠ってしまった。
※参照:パブリシティ(マスコミ)広報は無料の「最強広報」

その他
◆キャベツの試食会を午前と午後に分けて実施し、集客に成功。
◆アンケートに答えた方に抽選会で賞品が当たる企画を午前と午後に分けて実施し、集客に成功。
ポイントしては、午前と午後に分けた事で集客が分散し良かった。


広報のアンケート結果
236名/2500名 に実施

その他は「通りすがり」「たまたま見かけた」であり歩行者になる 約30%
データよりチラシと、歩行者が多かったことが分かる。
イベントを行うとチラシは1位か2位になる事が殆どです。
しっかり配布できていれば、チラシ効果は非常に高いです。


総評・ブラッシュアップ点
・イベントをシンプルにした事で、伝わりやすくなり多くの集客に成功。
※参照:企画はシンプルが一番

・14時以降が集客が少なくなった為、次回は14時以降の企画を検討。

・県外から来ることで荷物も最小限になる為、店舗により自社で用意する看板の量に差が生じた為、次回は弊社で情報を事前に頂き店舗紹介看板を制作する。

・生鮮野菜は完売したが加工品が一部余った。 
軽井沢の売りである「高原野菜」「霜下野菜」が消費者的に引きがある(人気がある)事が分かった。 
次回は2回目で同じ内容では集客が減る可能性が高い為、コピーでこの2つの言葉を大きく出していき、引きを強くする。 また、販売するボリュームも生鮮野菜を2倍にし、コピーで「前回の販売品種2倍」と発信し前回の参加者にも変化を見せ集客を仕掛ける。
※参照:企画の2回目以降を考える