まちづくりのプロジェクトやイベントを企画するとき、自分たち以外の団体や企業などとの「連携」は大きな武器になります。
私も企画を考える際には連携先を常に模索し、企画内容の価値向上にトライしています。
ちょっとした連携でもうまくかみ合えば、企画の価値が数倍にも大きくなることがよくあります。

例えば、子どもの習い事のブースを集めた「こども学びフェスタ」。私は企画段階で、イベントの話題性が上がり、なおかつ参加した親子に会場内を回遊してもらう仕掛けを作りたいと考えました。そこで思い付いたのが、会場に様々な国の人を配置し、いろんな言語であいさつを交わして交流を楽しむスタンプラリーでした。
福井県内の国際交流団体に相談したら、先方もちょうどイベントを検討していたというグッドタイミング。自分たちだけより一緒にやった方が相乗効果があるということで、無償で参加して頂きました。
その際、先方から各ブースにそれぞれの国を紹介するパネルを設置する提案があり、ぜひやってみようということになりました。結果として非常に盛り上がり、イベントの大きな成果の1つになりました。

ほかにも「工場」をテーマにした情報誌をつくるプロジェクトでは、工場を有する企業への営業が順調でなかったのですが、工業系の学校複数と連携し、情報誌を学校に設置することが決まったら、新卒者の採用を望む企業に対する営業がスムーズになりました。

ただ、「連携」と「一緒」は似て非なるもの。「連携」ではなく「一緒」になってしまうとマイナスになる場合があるので注意が必要です。

◇連携=互いに利益のあることだけ行う
◆一緒=利益関係なしに全てを共に行う

最初から全て一緒に行おうとすると、自分側には利益がないことも一緒に行う必要があり、下記のようなマイナス面が生じることがあります。

・企画がブレる
・スピード感が落ちる
・揉める
・利益が得にくい

子供のイベント、スポーツのイベント、食のイベントを実施する3団体が連携した場合、一緒になった場合それぞれの流れを想定してみましょう。

◇連携した場合
①同じ日に実施することで集客の相乗効果を狙う。
②広報物で互いの紹介をする。
③各会場を巡るスタンプラリーで相乗効果を狙う。

◆一緒になった場合
①同じ日に実施する事で集客の相乗効果を狙う。
②広報物で互いの紹介をする。
③各会場を巡るスタンプラリーで相乗効果を狙う。
❹イベントの名称を統一する→抽象的で分かりにくいイベント名になって集客減。
❺広報費を3者で分担→団体ごとの予算規模が違うため、採算が合わない団体が生まれる。
❻決定するのに他団体の確認が必要→手間が増える、スピード激減。

「一緒」の場合は❹❺❻のようなマイナス面が生まれる可能性があります。これは一例でほかのマイナス面もあり得ます。

もちろん、一緒にやることのメリットもあります。
互いに信用しあい、リスクを分け合って実施していくことで、1者で行うよりも大きなパワーが得られる場合もあります。
しかし、ターゲット、テーマ、コンセプトなどが互いにブレない事業にしていくことが重要で難易度は上がります。まずは連携から始め、互いの信頼関係が築けた段階で一緒にやることをオススメします。

なお、複数のプレイヤーが最初から事業を一緒に作る場合はこのノウハウが当てはまらない場合もあります。


この記事はノウハウの一部を簡潔に紹介しております。
手法・事例の詳細は文字では全て書ききれない為、省かせて頂いております。
伴走支援では、プレイヤーの事業を通してノウハウを活用し支援・育成を行っております。