人がイベントなど、何かに参加するときには必ず「動機」があります。
イベントに集客するとき、つまり何かしらの動機を喚起しようとする場合は、ターゲット設定よりもペルソナ設定(動機設定)の方が重要になります。

ターゲットとは、年代、性別、居住地等の属性で設定したもの。
ペルソナとは、さらに踏み込んで詳細に趣味、職業、思考、家族構成などの架空の個人を設定したものです。

この企画にどういう人が、どういう思い(動機)で参加するのか。
1つの企画に対し、ペルソナは複数ある場合が多いと考えてください。

イベントごとのペルソナ(動機設定)を考えてみましょう。

イベント例①【有名観光地で子供も楽しめる6つのマルシェイベントを3月に開催】

・子供を開催地の観光地に行かせた事がない近隣の子育て世代。子供も楽しめるマルシェあるし、一度も行ったことがないから行ってみよう。
・開催観光地に10年以上行っていない近県の人。マルシェもあるからこれを機会に久しぶりに行ってみるか。
・今年からアウトドアを始めようと思っている人。アウトドアマルシェに興味がある。ほかにも楽しめそうなマルシェもあるし、ちょっとのぞいてみよう。

イベント例②【大人数の出入り自由の出会いのイベントを繁華街で2月に開催】

・出会いのイベントに参加してみたいけど、真面目なやつは本気で焦ってるヤツと見られるから嫌だけど、これは緩い感じなので初参戦してみよう。
・バレンタインまでには恋人欲しいから、その前のラストチャンスに絶対行こう。
・今は恋人いらないけど、大人数が参加するなら友達づくりにもなりそう。なんだか面白そうだから行ってみよう。
・たまたまその日は繁華街に飲みに行く予定があるから参加してみよう。出入り自由だから面白くなかったら途中で抜けて行きつけの店で飲み直せばいいし。

ペルソナはほかにも細かく設定できます。どういった動機でこの企画に参加する人がいるのかをとことん想像してみてください。集客(マーケティング)とは機械的にできるものではなく、あくまでも感情的な動機をつくれるかどうかです。

イベントに参加するつもりで感情移入し、ペルソナを明確にすることで、企画の作り方、広報物の作り方、広報手段の作り方(ABテストなど)が明確になり、集客が成功する可能性が高まります。

具体的に言うと、ペルソナを複数設定し、ペルソナごとにデザイン、コピー、広報する媒体を変えていくとより集客効果が上がります。

代表的なものとしては、SNS広告があります。
記事内容をペルソナごとに作り、各々ターゲット属性に応じて文面やデザインを変えていきます。そうする事で効果的な広報が行えます。

参加する人には動機があり、行動を起こします。そこには必ず動機があるのです。
常に「人は動機で動く」という概念を身体に染み付かせることが重要です。
この概念は、集客だけでなく、企画を行う上での軸となり、成功する上で最も重要な要素の一つです。何度でも言います、常に相手の動機を意識してください。
私は、ペルソナを意識する経験を重ねる中で、自然と動機を考える癖が身体に染み付きました。


この記事はノウハウの一部を簡潔に紹介しております。
手法・事例の詳細は文字では全て書ききれない為、省かせて頂いております。
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