まちづくりの企画を進める上で、何かしらの障害で行き詰まってしまう経験をした方は非常に多いと思います。
私も今でもよく経験します。


企画はやり方次第で、効果は0にも10,000にもなりえます。
同じ企画内容でもプレイヤーによって結果は大きく変わります。
その原因は企画内容ではなく、プレイヤーの実力にあることが多いです。
すぐ企画内容のせいにしてはいけません。
企画は、形のないものに価値を構築する無形資産です。
やり方次第で大きく変わりますし、成功方法は無数にあります。

行き詰まりから成功にもっていく方法は無数。
原因は自身にあり、今からでも成功は可能
と理解してください。

その上で「企画に付加価値を付ける事」を考えてみて下さい。
行き詰まりの解決は、企画の価値向上が王道です。

私が伴走支援した大学生の事業の事例です↓
はオリンピック開催前、子供にオリンピック競技を体験してもらうイベントを企画しました。人員や予算などで行き詰まりしましたが、以下のステップで解決することができました。

⑴6年生の授業としてイベント開催を模索していた小学校に対し、オリンピックイベントの共同開催を提案。賛同を得ることで、子供たちの目線が取り入れられたほか、お手伝いの人員も増えて付加価値が付きました。
⑵小学生との共同企画に対する企業の評価が高まり、特別協賛を得ることができました。広報費アップで集客力向上が見込まれ、付加価値が付きました。
⑶集客増が見込まれる事で、ブースの出店希望が増えて魅力度が上がり、さらに付加価値が付きました。

このように1つの付加価値をきっかけに、新たな価値が重なることで企画はよくなります。
行き詰まったら、人と会うことも大事です。
1人の知見、ネットワークには限りがあります。
様々な人と会うと、知らない知見、人脈の紹介から一気に価値が構築されていくことは多々あります。

付加価値を付ける事が難しいと感じたときは、視野を広げて手法変更を検討してください。
「目的」を達成するための手法として企画があります。 
にも関わらず、いつのまにか手法である企画の達成が目的になっていることが少なくないです。このポイントは常に意識してください。
「目的」に立ち戻って考えると、新たな手法が見えるものです。

例えば、フリーペーパーの発刊を目指していましたが、配布予定の地域、掲載対象の業種に対する広報費が捻出できず、企画を中止するか悩んだことがありました。
 そこで立ち返って、地域の方々が地域の情報を得る手段が少ななく、有益な情報を一元発信したいという最初の目的を確認しました。最初はフリーペーパーを作り、住宅に投函する案を考えましたが、目的を達成する手法はそれだけではありません。
新たに手法を模索した結果、WEBに情報をまとめる案が浮上しました。
発刊ごとに情報概要をまとめたチラシを地域に投函し、詳しい情報はWEBで確認してもらう手法です。
フリーペーパー案から切り替えることで制作コスト、印刷コスト、投函コストが抑えられ、予算総額が180万円程下がり、採算が合うようになりました。WEBであれば、内容をミスした際の再印刷のリスクも減ります。バックナンバーの閲覧も容易になります。
フリーペーパーより見てもらえる可能性は減りますが、採算が合わずに何も実施できないよりは大きな進展です。

そのほかに「価値をひっくり返す方法」もあります。
イベントやプロジェクトの内容は変えなくても価値の説明、捉え方、仕掛け方で価値をひっくり返すことができます。

例えば、あなたが子どものダンス教室のオーナーだったとします。子どもたちのダンスチームのイベント出演を進める場合に⑴と⑵では価値は真逆です。

⑴ とあるダンスイベントからは、出演料3万円を求められました。教室のPRになるからという考え方です

ここで価値を反転させてみます

⑵ 別のダンスイベントは集客に困っていたため、自身のチームの集客力をアピールすることで逆に3万円のギャラをもらって出演が決まりました。

機会は少ないですが、自分たちの強みを生かせば、様々な場面で価値をひっくり返せる可能性があります。常に意識してみると良いでしょう。

いろいろと頑張ったけど、付加価値が見いだせない、手法を変えられない、ひっくり返らない、という事もあります。
進まない企画に固執しすぎてもいけません。
諦める判断は自身で行うしかありません。

ただ、何をしても企画内容を言い訳にして成功できない人がいます。
企画はどんなものでも成功に導けます。断言します。
成功できないのは自身の力不足(ノウハウ、コネクションなど)、もしくは逃げ癖です。
企画には難易度があります。力不足で壁を越えられないこともありますが、逃げ癖は最悪です。これは根っこの考え方の問題なので、すぐに考え方を変えなくてはいけません。

自分が力不足なのか、逃げ癖に陥っているのか、分からない場合もあるでしょう。
ここで提案です。
企画を成功させる方法は無数にありますが、まずは自身の力不足を自覚した上で、企画を諦めるまでの期間や回数を決めてみてはいかがでしょうか?
私は企画を作って企業や行政などに提案する際、3件以内で実施するか、企画内容を作り直すかを決めます。3件提案すれば、クライアントの反応でどうすべきかが見えてきます。

企画構築は、本当に無限大です。
少し新たな価値を加えただけで、展開が変わります。
だから面白い。
企画のせいにしない。
常に課題は自身にあり。


この記事はノウハウの一部を簡潔に紹介しております。
手法・事例の詳細は文字では全て書ききれない為、省かせて頂いております。
伴走支援では、プレイヤーの事業を通してノウハウを活用し支援・育成を行っております。