企画を開催する際、電源は非常に重要な要素です。電源の状況によっては、企画内容そのものを見直さざるを得なくなったり、当日に大きなトラブルへと発展する可能性があります。そのため、電源を適切に扱うための一定の知識を持つことが重要です。

「電源はどの会場にもある」と安易に考えてしまうと、思わぬトラブルにつながります。たとえば、パソコンのみを使用するイベントであれば、1台あたり平均で約100W程度の消費電力ですが、電子レンジを使用する場合、家庭用のものであっても1,000W前後の電力が必要となります。さらに、会場によってコンセントの最大許容W数は異なります。

一般的に、熱を発する機器ほど多くの電力を消費する傾向にあります。これらの情報を十分に確認しないまま当日を迎えると、予定していた機器が使用できなくなり、結果として大きなトラブルへと発展する恐れがあります。
利用できる電源のW数上限や使用可能な口数については、事前に必ず確認し、予定している機器の合計使用量が上限を超えないかをチェックすることが大切です。また、当日は、事前に申告していた以上の電力を使用する方が出てくる可能性もあるため、実際の使用状況についても必ず現場で確認するようにしましょう。

会場図面を提供してもらえる場合には、必ず図面を入手し、コンセントの数や最大W数を事前に確認した上で、配置図を作成することを強くお勧めいたします。

それでは、電源における注意点について、以下にまとめていきます。
・コンセントの最大W数と使用する電化製品の合計W数に問題がないか?
・コンセントのA上限と家電製品のA数に問題はないか?
・コンセントの容量は他のコンセントと共有していないか?※
・電化製品に200Wがある場合、コンセントも200Wがあるのか?
・200Wの場合、単相と三相の確認が取れているか?

A数とW数については何を示しているのかを以下表にまとめました。

100Vと200V、単相と三相でどのような違いがあるかも以下でまとめます。
【単相100V】 ★一般的
・音響機器(小型スピーカー、マイクなど)
・パソコン、照明(LEDなど)
・ポータブル電源や延長タップで対応可能な機材

【単相200V】
・業務用のホットプレート、フライヤー、冷蔵庫・冷凍庫
・大型照明(特に屋外イベント)
・キッチンカーの電源

【三相200V】
・大型の音響、照明機材
・特設ステージ、大型ビジョン(LEDパネル)
・大型キッチンカー、業務用冷凍庫など


この記事はノウハウの一部を簡潔に紹介しております。
手法・事例の詳細は文字では全て書ききれない為、省かせて頂いております。
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